【食品メーカー営業の裏話】つらかった経験編②理不尽な請求
どうもかずーきです!!(@kazuuuuuuuukin)
割とホワイトな食品メーカーでぬるっと営業一筋なアラサーリーマンです。食品メーカー営業でつらかった経験編の第2弾です!
【前回はこちら】
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今回は実際に私に起こった"食品商社"からの理不尽な請求事件を語ります。
食品メーカーは人気な業種ですが、
『え?食品業界ってこんなことあるんだ』
ということもお伝えできればと思います!笑
月次費用処理で理不尽な請求発生!
結論からざっくり言うと、
『¥30払いますよ〜って約束していたのに¥50の請求が来る』こんな感じです!笑
具体的な話の前に食品業界のお金の流れを軽く解説します!
お金の流れ解説
過去記事で触れている内容ですが、製品の価格は"仕切価格"というメーカー基準の価格から、取引量などによって"販売条件"(いわゆる値引き)をメーカーが提示します。
この時のお金の流れとして、
②食品商社が"販売条件"をメーカーに請求
③メーカーが"販売条件"を食品商社に支払う
一旦基準の価格でお金をもらって、値引きした分は後日請求が来るので支払う・・という流れです。
【詳しい価格の仕組み】
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①〜③のプロセスは月次で発生します。
食品メーカー営業の担当者は"食品商社"からくる販売条件の請求書をチェックして、費用処理をするわけです。
販売条件の請求がおかしい
ある日のこと、"食品商社"からの請求書を見てびっくり・・
A製品の販売条件を¥30で見積もりを提出していました。
それにも関わらず¥50の請求がきました。
1個なら大したことないのですが、仮にそれが1万個だった場合を想像してください。
30万円の請求と見込んでいたらが50万円の請求が来た・・・という感じです。笑
理由を聞いてみた
流石にこれは払えないと思い、食品商社の担当者にすぐ電話・・・
すいません、今月のA製品のご請求についてです!1個¥30の見積に対して¥50の請求を頂いているのですが・・・
えーー確認しときます。ガチャ!(切られる)
ヴーヴーヴー(着信)A製品の件なんだけど、Cスーパーの価格登録が間違ってて、安い価格でCスーパーに納品されてるから¥50の条件で頼むわー
いや、それは無理っすよ!先月の見積もりは¥30でお出ししてます!
いや〜ごめんけどよろしく!
・・・的なやり取りです。笑
超理不尽ですよね・・。笑
これ、結構"食品業界あるある"な事象なんです。
最後はどうなる?
最終的にはざっくり3つのパターンで収束します。
②超過分を次月の請求から減らしてもらい、相殺する。
③上司に泣きついて、泣き寝入り(支払う)
①はメーカーが本来やるべき正しいことですが、実際難易度が高いです・・。
請求が来てしまった時点で”食品商社”の経理的には既に計上されてしまっています。
そのため”食品商社”の担当者としては経理訂正するのに上司や支店長の承認が必要なので、露骨に嫌がります。
②が結構現実的な方法で、次月の請求と相殺します。
1ヶ月経つと忘れられてることも多く、メールをしていても見ていないことが多いので電話必須です。
③が最も悪手で、見積もり以上の請求を認めてしまうと、再発します。
新入社員が結構陥りがちです。
一度勇気を持って対応しなければ、ずるずると引っ張られてしまうので要注意!
どうしてこんなことになる?
このようなことが起きる背景には"食品業界のシステムの古さ"や"過去のグレーな取引実態"が原因だと思います。
先ほどの実例のように小売業が価格登録を間違えていれば、"食品商社"や"食品メーカー"が対応せざるを得ない状況になる場合が多いです。
企業に寄りますがそれを防ぐための価格登録のチェック機能も十分ではありません。
(本来なら"小売業"と"食品商社"の取引なので、"食品メーカー"にしわ寄せが来るのはそもそもおかしい話なのですが)
超巨大な小売業は価格登録などもかなり正確に、システマチックになっており、ゆっくりとではありますが改善はされているのかなと思います。
ただし今だに手書きの伝票でやりとりしたり、FAXでの発注をしている企業もあります。
また、過去は多かったみたいですが
そんなグレーな取引実態もメーカーによってあるようです。
【結論】食品メーカーを志望するならしっかり選定を!
と言うことで、最終的に今回の経験からお伝えしたいことは・・
と言うことです。
中小・零細の食品メーカーであるほど、一定の食品商社に依存しがちです。
そうなると1つの小さな揉め事が大きな取引を揺るがすことになってしまう可能性もあります。
徐々に少なくなってきてはいますが、食品業界の古くさいシステムや商習慣がいち早く改善されるといいですね!
私も食品業界で働く1人として考えていきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!