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【食品メーカー営業の裏話】ホワイト?ブラック?就活や転職でチェックするポイント!

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どうもかずーきです!!(@kazuuuuuuuukin)

割とホワイトな食品メーカーでぬるっと営業一筋なアラサーリーマンです!

今回は数ある食品メーカーの中でも

"ホワイトなのか?""ブラックなのか?"

の判断材料となる"チェックポイント"を現役営業マン視点で解説していきたいと思います。

就職活動や転職で食品メーカーを検討されている方の参考になれば幸いです!



ホワイト企業に入るべき理由

どんな業界に就職するにしてもホワイト企業に入ったほうがいいことは当たり前ですよね。

さらに深掘りして食品業界における"ホワイト企業に入るべき理由"を明確に解説します。

結論から言うと、

食品メーカーは立場が弱いため、社外的なストレスが大きい
からです。

”食品商社”と"小売業"どちらにも"製品を買って頂く"(=お金をもらう)立場なので食品メーカーは圧倒的に立場が弱いのです。

詳しくは下記の記事で解説していますが、食品メーカーのお得意先は”食品商社”と"小売業"です。
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食品業界はシビアな環境

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食品業界を取り巻く環境は"人口減少"や"一極集中"によって、かなりシビアな状況です。

そのためまた小売業の再編などが急激に進み、1企業1企業の仕入力・販売力が上がっています。

そうなると食品メーカーは”食品商社”や"小売業"から天秤にかけられてしまいます。

ブランド力や人気がとても高く、"お得意先"から、『買わせてください』と言われるような製品があれば別ですが、実際そのような製品はなかなかありません。

各メーカーの開発力や生産力も格段に進化しているので、ヒット商品が競合メーカーにマネする・マネされることは日常茶飯事です。

その結果、例えばメーカーが値引き要求に応じなかったり、値上げしようものなら、取引を減らされたり他メーカーに切り替えられたりすることも多々あります。

グレーと言えばグレーですが、そうでもしないと生き残れない厳しい業界になっていることは間違いありません。

どうして頑張れる?

そんな過酷な業界で一番立場の弱い"食品メーカー"ですが、どうして頑張れるのか?

それは”食品商社”と"小売業"よりも給料が高かったり、ワークライフバランスが整っているからです。

名指しで企業名は載せませんが、"食品メーカー"、”食品商社”、"小売業"の年収ランキングなどを調べてみるとわかります。

また”食品商社”は取引先の数が膨大であるため、業務量が"食品メーカー"の比ではありません。

"小売業"はどうしても店舗での仕事があるので、土日休みではなかったりします。

また”食品商社”や"小売業"は"食品メーカー"以上に社内でのプレッシャーやノルマが厳しそうだと感じます。

"そりゃ食品メーカーにしわ寄せがくるよな・・"と思う時も実際あります。

社内もブラックだったら・・

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以上のように"社外的なストレス"がマストで付き回ってくる中で、"社内もブラック"であった場合は2倍、いやそれ以上にきついと思います。

そのため食品メーカーで働く場合は"ホワイト企業"に入るべきなのです!

それではどのようにして"ブラック企業"を回避して、"ホワイト企業"に入るのか、チェックすべきポイントを解説します。

チェックすべきポイント

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チェックすべきポイントはかなり多いので、項目別に解説します。

もちろん人によって重視すべきところが異なるので、あくまで参考までにお願いします。

そして最後は食品メーカーに勤務している人に実際の話を聞くのが一番です。

学生時代の友達、セミナーなどの繋がりを洗ってみて、アドバイスをもらいましょう!

それでは以下チェックポイントです!


【四季報参考】離職率

どの業界でも言えることですが、四季報に記載されている3年以内離職率は絶対にチェックしましょう。

食品メーカーは他業界と比べて離職率が低い傾向にあるので、食品メーカー内で比較してください。

肌感ですが10%以上あったら一瞬疑ったほうがいいかもしれません。

ただし、その年に瞬間的に高い可能性もあるので、去年、一昨年のデータも合わせてチェックしましょう。

【四季報参考】年収

続いては年収です。

食品メーカーの年収はぶっちゃけかなり差があります。

ネームバリューに比較して年収が高い・・・訳でもないところが注意点です。

これは売上にも言えることで、誰でも知っている製品があっても売上をみると大したことなかったりします。

恨みも何もありませんが・・例を出すと"ブルボン"

大体の人がご存知で"プチシリーズ"は私も大好きなお菓子です。

後は第一屋製パンやダイショーなど・・・
www.ts-hikaku.com
いずれも平均年収で500万円以下です。

伊藤園やフジッコ、エスビー食品も誰でも知っている企業ですが、決して高くはありません。

ただでさえ"ストレスが溜まる"のに"年収も低い"となるとモチベーションも全く上がりません。

平均年収の基準としては最低でも600万円、できれば700万円以上に企業で探したほうが後々幸せになれると思います。

ネームバリューに騙されて入社し、すぐに辞めてしまう新卒を多く見ています。

おそらく年収と離職率は結構相関してくると思いますが、平均年収の基準を設けて企業探しをするのがベターです。

【四季報参考】成長性

前述の通り、食品業界を取り巻く環境は基本的に厳しい状況です。

その中でも売上、営業利益が比較的拡大している企業を選びましょう。

世界的には人口拡大しているので、できれば海外にも事業展開をしている企業がいいですね

国内しか販売ルートがなく、売上が右肩下がりの中小・零細食品メーカーは今後さらに厳しくなると思います。

【裏話】主力製品の温度帯

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食品メーカーでも、主力製品のカテゴリーによって"大変さ"が変わってきます。

カテゴリーに関しては詳しく解説する記事を別途出そうと思っています。

ざっくりチェックする部分は製品の"温度帯"です。

大きく分けて3つあります。

・常温(ドライ)
・冷蔵(チルド)
・冷凍(フローズン)
結論から言うと、"ドライ製品"が主力の食品メーカーが圧倒的に良いです。

ドライ製品が良い理由は2つ

・配送頻度が低い
・営業利益率が高い
まず"配送頻度が低い"ことに関してです。

ドライ製品は賞味期限が長く、チルド製品は賞味期限が短いです。

そのためチルド製品の場合、"お得意先"は大口ではオーダーせず、在庫状況を見てちょこちょこ発注します。

その結果チルド製品は毎日配送が当たり前なので、もし物流や供給でトラブルが起きると休日対応が頻繁に発生します。

これは実際に働く上で結構ストレスです・・。

そしてその結果とも言えますが、ドライに比べてチルドやフローズンは営業利益率が低いことが多いです。

チルドやフローズン保管温度が決まっているので、倉庫に保管するだけでドライよりもお金がかかります。

ドライの方が食中毒の発生する可能性が低いため、企業としての潜在リスクも低いのではないでしょうか。

明治やグリコや森永乳業のように、ドライとチルド、フローズン全ての温度帯の製品を扱っていたりする企業もあるので、ここは実際に社員さんに話を聞くことができればベストですね!

あるチルド部門を主力で扱っているメーカーの友達は結構辛そうです・・。笑

【裏話】高シェア製品があるか

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これも商売上めちゃめちゃ大事です!

高いシェア製品があると、"立場が弱い"とは言えある程度のコントロールができるようになります。

コントロールというのは、例えば値下げ要求をされたときに断ったり、中間地点で折り合いをつけたりすることです。

そのため、社外的なストレスも低めです。笑

例えば日清食品の"カップヌードル"は化け物レベルのトップシェア製品です。

トップシェア製品があるだけで、それを材料に商談を優位に運ぶことも狙えますし、何より競合を寄せ付けないので価格競争にハマりません。

基本的に立場が弱く、得意先に対してヘコヘコな食品メーカーの中で、日清食品は結構強気なイメージです。笑

シェアが高いということは競合に追われる立場でもあるので厳しいこともありますが、競合に真似できない製品力・技術力がある証拠です。

競合の参入障壁が高い圧倒的な"技術力"や"開発力"のあるメーカーがベストです。

【裏話】転勤頻度とジョブローテーション

私の思う食品メーカーの最大のデメリットは転勤の頻度が高いところです。

若いうちは転勤が苦にならなくとも、家庭を持ったり歳を取ると転勤はかなり足を引っ張ります。

ホームページには大都市の事業所しか載ってないけど、実は小さい支店や営業所がいっぱいあった、なんて話も聞きます。

これに関しては人事に聞いてみるしかないと思います。

後はジョブローテーションあるか、どれほど機能しているかも転勤に関わります。

入社してからずっと営業で、地方を転々とする人も結構います。

そのため転勤に関してはある程度覚悟を持って入社したほうが良いと思いますね!

【裏話】福利厚生

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ここもめっちゃ重要です!

福利厚生におけるポイントは3つ。

住宅手当/家族手当/育児制度
です!

前述したように転勤が多いので"住宅手当"はかなり重要です。

食品メーカーは基本的に住宅手当が充実していることが多いですが、時々地雷があります。

目安としては家賃の7割〜9割は負担が良いと思います。

一律支給の場合、大都市で働くときにかなりキツくなるので、家賃に応じた割合の負担をしてくれる方が良いです。

後は単身赴任になった時の交通費や、育児休業が取得できるのかどうかも確認した方がいいですね。

【裏話】得意先との交際費

いわゆる得意先を"接待"する時のお金です。

普通は領収書で全額落とせますが、"交際費が限られていて自腹です"なんてメーカーも過去にいました・・。

ここも実際の営業の社員に聞くしかないと思いますが・・・確認できたらさらっと確認しましょう。

人事にはあまり聞かない方がいいかもしれません。笑

まとめ

それではチェックポイントのまとめです。

【まとめ】・3年以内離職率10%以内
・平均年収700万以上
・海外展開しているか
・ドライ製品が主力
・高シェア製品の有無
・ジョブローテーションがあるか
・住宅手当(家賃の7割-9割)
・育児手当・家族手当
・交際費(接待費)はしっかり出るか

食品メーカーを志望するのであれば、以上を目安にして探すのがベターだと思います!

もちろん全てが当てはまる企業は少ないと思います。

自分で譲歩できる部分、できない部分を検討しながら探してみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

よく聞かれる質問を補足として追加しました↓


【補足】ビールメーカーってどうなの?

よく聞かれるので・・・あくまで外部の客観的な私見です!
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食品メーカー年収ランキングで常に上位なのがビールメーカーです。

年収は高く住宅手当や交際費などもバッチリ出ている聞きます。

ただしどうかと聞かれると、おそらく"配属ガチャ"次第です。笑

営業意外の部署で、しっかり仕事についていければ最高だと思います!

ただし営業は中々ハード。

ビールメーカーだけあって接待がめちゃめちゃ多いと思います。

後は飲食店向けの外食営業になったらかなり大変らしいです。

関係性と金の世界です。

もうそれこそ定時なんて関係なしに得意先の店に訪問したりするので・・

ワークライフバランスや健康面で言ったらかなりハードだと思いますが、

"お金が欲しい!" "酒なら無限に飲める!"

という人ならいいと思います。